やることが多ければ多いほど作業効率が上がる不思議な話

コラム

最近ふと思ったことがあります。

忙しいときって本当に波があるもので、人とのアポとか、サイトの作成とか、その他諸々のタスクが一気に重なることって往々にしてあるんですね。

そんな忙しさの波がついこの間まで2週間くらい続いていました。

正直、曜日の感覚とか日付の感覚を忘れるほど仕事に没頭していましたね。

そんな日々の中で気付いたこと、ふと思ったことが、『やることが多ければ多いほど作業効率が上がる』ということです。

一点集中が効率的かといわれるとそうでもない

普通に考えれば、やることが少ない方が効率のいい仕事ができますよね。

いや、効率がいい仕事というと多少語弊があるかもしれませんが、要は一点集中をした方が仕事は早く進むはずです。例えば、金融系のサイトを1サイト作り上げるというタスクがあるのであれば、それに持てる時間と労力すべてを傾けて作業をするのが最もいい選択肢のように思えます。

ただ、これは意外にも理にかなっていそうで、実はそう上手くいかないところがあるんです。

僕の場合ですが、作業やタスクは多ければ多いほど作業効率が上がっていきます。例えば、金融系のサイトを1つ作るというタスクを抱えているときよりも、金融系のサイトと化粧品のサイトを作るという2つのタスクを抱えている方が、それぞれの作業も早くより効率的に終わらせることができます。

僕の場合と書きましたが、恐らく、このような人は多いと感じています。

というよりも、僕自身、『仕事の出来る人間=多くのタスクを一度にこなせる人間』というイメージがあるため、意識的に多くのタスクを抱え、複数のタスクを並行して行っていくようにしているといったほうがいいかもしれません。

全ての根幹は『全力』であること

複数のタスクを抱えたら、当然それだけ時間がなくなっていきますし、1つのことを考える時間も少なくなります。単純に考えたって、1つより2つのタスクを抱えている時の方が、1つのタスクにかけられる時間は半分になりますからね。

でも、人間には火事場の馬鹿力的なものすごいパワーが秘められていて、追いつめられることでそれを発揮してくれます。

タスクが1つの場合は、確かに集中できる環境ではあるけれど、どこか気が緩んでしまう人って結構多いと思うんです。

例えば、納期が明日といわれたら焦って異常な速さで仕事ができるのに、納期が1か月後といわれるとどうしても気が緩んで後回しにしてしまうみたいな。

後回しにしてタスクが終わればいいですが、酷い人になると終わらなかったり、そうじゃなくても1日ずつ細切れに進めていって、ダラダラと仕事をする人は多いです。

これって、1つのタスクあたりの作業効率で言ったら、納期が明日に設定されている方が圧倒的に高いことが分かると思います。

つまり、余裕がないほどの過密スケジュールの方が、追いつめられてすべての作業効率が上がるという話です。

僕はこれを身を持って実感していますし、むしろ自らそのような状況を作りだして追い込んでいます。

ただ、これには大きな前提があるということを忘れてはいけません。

それは『全力で死に物狂いで作業に打ち込むこと』です。

なんでも全力でやる。

仕事も、遊びも、睡眠も、全部やるときは本気。

後先を考えずに、がむしゃらに目の前のことに打ち込む。

これは他の場所でもいっている、僕が思う人生の鉄則なのですが、これが前提になければいくら追い込んでも無駄です。

無駄というよりも、その重圧に耐えきれず押しつぶされてしまうはずです。

遊びも全力

仕事ができる人って良く遊ぶって聞いたことありませんか?

全ての人間を知っているわけではないので、100%と言いきることは出来ませんが、少なくと僕の周りの人間にはこの法則が当てはまります。

僕の友人に大手金融会社の社員がいます。

その友人は昔から大変仲が良く、仕事の話やプライベートな話を酒を飲みながら二人でする間柄です。

その友人いわく、会社で仕事が出来ない人の典型は、『家にまで仕事を持ち帰って残業が正義だと思って疑わない人』だそうです。

逆に仕事の出来る人の典型は、『家に仕事を持ち変えるどころか、平日も誘われれば飲みに行くし、週末は仕事のことなんて一切考えずに遊びまくる人』だそうです。

実際に、この会社には僕が直接知っている先輩が務めており、その先輩は27歳ながら異例の出世を遂げた方です。役職や仕事内容の詳細を書いてしまうと会社名が分かってしまうので省略しますが、新聞に載るレベルの大きな仕事の責任者を任されるような立ち位置です。

当然彼の年収は周りの同期の数倍はあります。

それでも、彼は毎週末、必ず遊んでいるのです。

しかも、その遊び方も尋常じゃなく、一般的に見たらやりすぎだろと思うくらいにすべてを忘れて遊んでいます。

仕事は平日だけと決め、そこで終わらなければ自分が無能だと言い聞かせて、全力でタスクをこなしていきます。

つまり、遊びも仕事も全身全霊を掛けた全力勝負だということです。

この話を本人から聞いたとき、お互い『俺たち似てるな!』とめっちゃ意気投合したのを覚えています。笑

常識外れの結果を出したいのであれば、普通の人と同じようなことをしていてはダメです。

異常な結果を出している人は、絶対にどこか異常な部分があるはずなんです。

普通の人とはかけ離れた何かがあるはずです。

それが差であり、その差を埋めることによって、目標とする人物に必ず近づいていきます。

常識って人によって大きく変わってくるものです。

自分の身の回りにある常識を一旦疑ってみることは非常に大事なことだと思います。

今の生活を送り続けて、1年後のあなたはどんな部分が成長しているでしょうか?

成長していると胸を張って言えなければ、なにか生活を見直す必要があるかもしれません。