つい最近、ご縁あって1日単位のコンサルをやる機会がありました。
ここ1年くらいはコンサルとか全然やってなかったので、人に教えるという喜びを改めて実感し、ついつい熱が入りました。
全体で5名の方とお会いさせていただいたのですが、そのなかで問題点を探っていると全員に共通するポイントが見つかりました。
それが『コンテンツの展開方法』です。もっと具体的にいうと、『複数ページサイトを作る場合に入れていく下層ページの内容とその展開方法』です。
ペラサイト量産などをする場合は考える必要のない部分なんですが、10記事とか20記事、30記事のような複数ページ型のサイトを作る場合には絶対に知っておかなければならない話です。
ただ、そんな重要な話なのにも関わらず、明確に自分の理論やスタイルを確立している人は意外と少ないです。実際にある程度稼いでいるアフィリエイターでも、『とりあえず適当に』とか、『何となく下層ページを作っている』という人はかなり多いという印象です。
それもそのはずで、このあたりの話って思っている以上に奥が深く、難しい話なんです。
偉そうに出だしから語ってますが、僕も本当の正解は分かりません。
しかし、普通の人よりはこの下層ページの展開方法について深く考えているという自負があります。
それに、自分なりのスタイルというのもある程度確立しているので、この部分について一度しっかり記事にしておこうと思い書いてみました。
例によって今回も結構ボリュームあるので、気になるところから優先順位付けて読むのがおすすめですよ(‘ω’)ノ
目次
本題に入る前にサイト作成の流れについての前提
まず本題に入る前に前提のお話です。
サイトを作る手順って人によってさまざまだと思いますが、僕はおおまかに『TOPページ→下層ページ』という流れでサイトを作っていきます。
メインで狙うキーワードやターゲット、商品などが決まったら、サイト全体の設計を考え、TOPページを作っていきます。
TOPページでは、基本的に網羅性を意識して記事を書いていき、ところどころに『そのサイトならではの色』みたいなのを散りばめます。いわゆるオリジナリティというものですね。
今回は、TOPページを作る前のサイト設計の部分と、TOPを書き上げた後の下層ページの考え方の部分について解説していきます。
下層ページに入れるコンテンツやキーワードはどう考える?
ここからが本題です。
『TOPページはある程度クオリティの高いものが作れたけど、いざ下層ページを入れようと思うと、関連ワードとかサジェストワードの詰め込みになってしまう』という人は結構多いんじゃないでしょうか?
もちろん、上の方法でも稼ぐサイトは出来上がると思います。ただ、大きく外す可能性もあります。
今までこのような関連ワード、サジェストワードの詰め込み(とにかく片っ端から突っ込む)という方法で複数ページ型のサイトを作ってきた方は、『アクセスはあるのに成約がしない』もしくは、『一番上げたいメインワード(サイトTOPで狙っているもの)で上がらない』という経験ありませんか?
きっとそういう経験をする人って多いと思うんです。かくいう僕も、昔こんなサイトをたくさん作っていました。
『どうしてアクセスは大量にあるのになかなか成約しないんだろう?』
『本来一番上げたいはずのメインワードでなかなか上がらない』
こんな悩みを抱え、考え抜いた末に出した結論が以下です。
- メインキーワードの検索意図に含まれる複合ワードをピックアップする
- TOPページを読み直してさらに深堀できる内容を下層ページにする
この2つが下層ページの展開方法の答えというか、僕なりの(現時点での)結論になります。
そして、これを包含する最も大きな考え方として、『メインKWで検索する人の気持ちになって欲しいコンテンツを揃える』というものがあります。だからイメージでいうと以下のような感じ。
つまり、『メインKWで検索する人の気持ちになって欲しいコンテンツを揃える』ための方法として、大きく『メインキーワードの検索意図に含まれる複合ワードをピックアップする』、『TOPページを読み直してさらに深堀できる内容を下層ページにする』という方法に分けられるということです。
手順としては、『メインキーワードの検索意図に含まれる複合ワードをピックアップする』→『TOPページを読み直してさらに深堀できる内容を下層ページにする』という流れがおすすめです。
もちろん、これ以外にも方法はあると思うんですが、色々やってきて一番合理的な考え方だと思っています。
メインキーワードの検索意図に含まれる複合ワードをピックアップする
関連ワード取得ツールなどで出てくるキーワードを片っ端から突っ込む方法の問題として、『メインワードとの関連性が薄いキーワードでも記事を書いてしまうこと』があります。
TOPページで狙っているキーワード=メインキーワードで上位表示を目指すためには、下層ページもメインキーワードに関連したキーワードを選択する必要があります。
上の図のように、TOPページで狙っているキーワードの検索意図が細分化されたキーワードが下層ページに来ると考えるわかりやすいでしょう。
例えば、TOPページで狙うメインキーワードが『アフィリエイト 稼ぎ方』だとします。
その場合、以下のようなキーワードが下層ページに入ると想定されます。
- アフィリエイト 売れる記事
- アフィリエイト おすすめ ジャンル
- アフィリエイト 記事 外注
- アフィリエイト 記事 構成
- アフィリエイト 記事数
- アフィリエイト 広告 貼り方
- アフィリエイト サイト 作り方
- アフィリエイト 仕組み
- アフィリエイト 初期費用
- asp おすすめ
- asp クローズド
- asp 初心者
- 特別単価 アフィリエイト
- 特別単価 交渉
- sirius カスタマイズ
- wordpress 使い方 初心者
思考回路としては、以下のような感じ。
→おそらくアフィリエイト初心者の人なんだろうなぁ
→アフィリエイト初心者が悩んでいそうなキーワードをピックアップしよう!
こんな感じです。
アフィリエイト初心者が検索しそうなキーワードは『アフィリエイト』という言葉を軸としたものばかりではありません。
上の一覧のように、『ASP』を中心としたキーワードもあれば、『特別単価』などを中心としたキーワードを調べる可能性もあるでしょう。
同様に、アフィリエイトをやっていく中では、必ず『SIRIUS』や『WordPress』にふれる機会があるので、そういったキーワード周りも検索される可能性があります。
メインKWから派生する複合KWだけしか下層で狙っちゃいけない?
TOPページで狙うメインキーワードから派生する複合キーワードしか書かない人がいます。
どういうことかと言うと、メインキーワードが『アフィリエイト 稼ぎ方』の場合、下層ページで狙うキーワードは以下のようなものだと認識しているということです。
- アフィリエイト 稼ぎ方
- アフィリエイト 稼ぎ方 2ch
- アフィリエイト a8 稼ぎ方
- twitter アフィリエイト 稼ぎ方
- amazon アフィリエイト 稼ぎ方
- 楽天 アフィリエイト 稼ぎ方
- 無料ブログ アフィリエイト 稼ぎ方
- 転職 アフィリエイト 稼ぎ方
- インフォトップ アフィリエイト 稼ぎ方
- ネット 稼ぎ方 アフィリエイト
- アフィリエイト 初心者 稼ぎ方
- アフィリエイト 稼ぎ方 ブログ
※いずれも関連キーワード取得ツールにて、『アフィリエイト 稼ぎ方』というキーワードで検索して出てきたものです。
もちろん、これは『アフィリエイト 稼ぎ方』というキーワードの検索意図を細分化したものに違いないのですが、『アフィリエイト 稼ぎ方』という検索意図はこれだけではありませんよね。
これは上の一覧で示したとおりです。
『ASP』という言葉に関連したキーワードは『アフィリエイト』という言葉は含まれていません。
でも、『アフィリエイト 稼ぎ方』と調べてくる初心者の人は、『asp おすすめ』というキーワードでも調べてくるであろうと想像できます。
このように、『アフィリエイト』や『ASP』、『特別単価』などといった複合キーワードの軸となるキーワード自体はツールでは出てこないため、必ず頭を使って考えなければいけません。
TOPページを読み直してさらに深堀できる内容を下層ページにする
上の作業が終わったら、次はメインキーワードの検索意図に沿ったTOPページ(文章)を作成します。
細かい内容については、下層ページに書くので、TOPページでは細かい内容を書く必要はありません。
イメージとしては、TOPページが下層ページの目次になっている感じです。
TOPページから、下層ページに対して内部リンクを送ってあげましょう。
一通り作成したら、書き上げたTOPページを読み直してみてください。
そのなかで、『ここはもっと詳しく解説したほうが良いな』と思うところを下層ページに入れていきます。
『詳しく開設したほうがいいかどうか?』という判断基準も人それぞれで正解は無いと思っていますが、個人的には『TOPページを読者目線で読み返してみて、さらに深く知りたい!と思ったところや疑問に思ったところ』などを下層ページで作るようにしています。
そうやって作成した下層ページはそのサイトにあるべきコンテンツですし、TOPページから内部リンクを飛ばすことによってサイトの滞在時間も伸びます。当然直帰率も下がります。SEO的にもいいことづくめですよね。
下層ページで狙うKWの検索意図が被らないように注意する
アフィリエイト界隈では、『カニバる』といわれているやつです。
『カニバる』というのは、『カニバリズム(cannibalism)=食人(共食い)』が元になっている言葉で、下層ページ同士が『共食い=検索意図が被る』ことを意味しています。
検索意図が被ってしまうと、サイト全体の評価を下げるばかりか、カニバってしまった記事は双方ともに上がりにくくなります。
1記事や2記事程度であれば問題ありませんが、サイト全体の割合からしてカニバっている割合が大きい場合にはサイト全体として大きな低評価を与えられる可能性が高いです。
この現象を引き起こさないためにも、下層ページで狙うキーワードをピックアップした段階で、マインドマップなどを使い、検索意図に重複がないことを確認するのがおすすめです。
これと同時に、カテゴリ分けもこの段階でやっておくと、後々サイト作りはしやすくなります。
カテゴリ分けなどの作業については、人によって考え方が違いますので、どれが正解というのはありません。
『sirius カスタマイズ』とかは、上の図だと『サイトの作り方』というカテゴリにまとめていますが、SIRIUSについて書くことが増えそうな場合には、これとは別に『SIRIUS』などのカテゴリを設けてもいいでしょう。
メインKWが大きければ大きいほど、サイト規模も必然的に大きくなる
ここまで読んでみて、感がいい人ならすでに気付いているかもしれませんが、TOPページで狙うキーワード=メインキーワードが大きくなれば大きくなるほど、サイト全体の規模も大きくなります。
なぜならば、メインキーワードの細分化が下層ページのキーワードになるからです。
『アフィリエイト』というキーワードをメインにするよりも、『アフィリエイト 稼ぎ方』をメインキーワードにしたサイトの方がサイト規模は小さくなりますし、もっと言うなら『無料ブログ アフィリエイト 稼ぎ方』をメインキーワードにしているサイトの方がサイト規模は小さくなります。
冷静に考えれば当然のことなんですけど、意外と出来ていないサイトはたくさんあります。
僕自身も、マインドマップを作成して作ったサイトについてはサイト設計に自信ありますが、突貫で作ったサイトについては普通に検索意図被っていたり、意味のないコンテンツが入っていることも多々あります。
しっかりやらないとなぁと思いながらも、すべてのサイトをしっかりと企画している時間もなく、なんとも心苦しいのですが、自分自身への戒めも込めて、この記事を書きました。
サイトの設計方法が全然わかんねー!って思っていた人は、ぜひ参考にしてみてください。